インフルエンザワクチンの後に、調子が悪くなったり発熱したという方が数人見られた。昨年の休日診療日は100人以上の患者さんが見え、殆どインフルエンザか風邪症状であつたが、今年はまだ無い。インフルエンザはご存じの様に、和訳すると流行性感冒になる。風邪の範疇と捉えて良い訳であるが、高い致死率がウイルスの型によって違ってくる。昨年流行った新型インフルエンザは季節型に比べ、致死率は高くなかった様である。それに、運の良い事に季節性のインフルエンザが流行らなかった。 普通の風邪には、熱の出るものと出ないものがある。一般に市販されている風邪薬は熱の出た時に効くものが殆どである。熱の出ない万年風邪に移行するものには、効かない。熱が出ないと油断して何時か治るだろうと思って放っておく為、進行して咳や痰が出始め食欲不振や疲労倦怠となって、中々治らなくなる。漢方には熱の出ない風邪をすぐ治せる処方がある。ありがたい事である。
2010.12.22 旧ブログにて投稿