3月10日の土曜日は、花粉症の症状が出ている患者さんが、90%以上見えていた。日曜日には天気が回復し、風が強いうと言われていたので、季節到来と思った。今日は、矢張り増えていた。花粉症が始まると、微量の花粉に反応して、その結果、漢方的に診察すると、お腹に色々な症状が出てくる。未だ大丈夫という人がいるけれど、この様なサインがある人は、気温の上昇と風が吹くと、大量の花粉が飛散して、激しい症状となる。そうなっては困るので、症状が出ていなくても、この様なサインがある人には、漢方薬を処方している。体力に応じて、越婢加朮湯、葛根湯、小青竜湯、麻黄附子細辛湯を組み合わせて用いている。アレルギー性結膜炎には、明朗飲という煎じ薬が有効で、それに近いエキス剤を組み合わせて処方することもある。
花粉が過ぎると、お腹のサインも綺麗に消えているので、その時期が過ぎたことが分かる。一番厄介なのは、通年性で、サインの消える時が少ない場合が多い。体質的には、冷え症と水毒と瘀血が関連していることが多いので、普段からその対策をしておくことが、賢明である。
2012.3.12 旧ブログにて投稿