多くの患者さんが【サプリ】を飲んでいるようだ。患者さんから「サプリメントは効きますか?」と意見を聞かれた。サプリが拡った背景は、NIHが癌治療に限界を感じ、世界のあらゆる治療法から有効な癌治療を探すため、音楽から笑い、ダンス、サプリ、鍼灸、漢方薬とあらゆる分野を研究対象とした。この中から有効なものが、鍼灸と漢方薬であった。サプリは医薬品のようなエビデンス(効くというデータ)は無いが、効くのではないかということで用いられ始めた。これが代替相補医療の考え方である。漢方は治療法として理論的な構築と具体的な臨床結果により用いられている伝統医学である。あくまでも人間を対象に行われてきた治療法で、動物実験のそれとは基本的に異なる。人間の歴史の中で生きてきた人達の遺産である。そういった意味から、伝統医学を大切にする必要がある。
2012.1.17 旧ブログにて投稿