サプリメントを沢山飲んで大丈夫?

健康志向の風潮で健康食品、サプリメント、千振などの民間薬や漢方薬などを身体に良いからといってやたらに飲んでいる方が多い。今怖い事に、やたらに服用したために思いがけない害作用が多く出ている事です。

最近ではメタボの人が多く、痩せる漢方薬を出してくれという人もいますが、糖尿病・高脂血症などの成人病や肥満は適切な運動と食事療法が大切で、その次が薬物療法です。

大切な事は、漢方薬とサプリでは基本的な考え方に大きな違いがあるということです。漢方薬は漢方という医学に基づいて診察して出されるもので、症状だけ聞いて診察もせずに、例えば花粉症なら小青竜湯、風邪なら葛根湯といったワンパターンの薬の出し方はちゃんとした使い方ではありません。漢方はその人の体力・体質を考えて、本当に小青竜湯や葛根湯で良いかどうかを漢方の考え方で診断し、この人の症状には葛根湯より麻黄湯が合う、といった判断をして投薬します。従って、風邪のウイルスの感染力や毒性も沢山あるように、罹る人もそれぞれ体力・体質が違うと症状の出方も変わります。

診察するのは、如何に短期間に治癒してダメージを少なくするかにあります。的確に診断し適切な投薬をすると、インフルエンザでも数時間で治癒する事ができます。頻用する百数十種類の漢方薬が、医療用エキス製剤として、健康保険が使えます。漢方医学も全国の医学部で教育が行なわれ、日本東洋医学会の認定資格を持つ漢方専門医も二千人以上おります。

 

2012.9.25 旧ブログにて投稿

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